世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


カリラ蒸溜所 19681968  50年  52.5%

  • 蒸溜所名: カリラ蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: ゴードン&マクファイル
  • 価格帯: £181-
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:157号

ロブ・アランソンSCORE8.8

香り
遠くで木が燃える匂い。炒ったヘーゼルナッツとクリーミーなオーク香。後からプラムプディングを思わせるジャムの匂いがやってくる。かすかな塩気や、柑橘のような印象も加わる。
シェリーに浸したスポンジケーキ。その中にはレーズンとプルーンが入っている。スモーク香は石炭のような印象に変化し、やがてナッツのような樽材由来の特徴が現れる。キャンディーでコーティングされたアーモンドと、ラッカーを塗ったオーク材。最後は柑橘の皮の苦味で終わる。
フィニッシュ
余韻は長く、素晴らしいスモーク香が織り込まれたフィニッシュ。
コメント
熟成年の長さからくる深みを感じさせるが、それでもまだ若々しいパワフルな一面も残しているウイスキー。

リンジー・グレイSCORE8.6

香り
イチゴとミント入りのレモネード。ピンクグレープフルーツの皮とマンゴーヨーグルト。炭火焼きのパイナップルが香り、その後からキュウリのピクルスや海塩のような感触が続く。
バーベキューの炭火で焼いたパイナップルとマンゴー。糖蜜やレモン味のロクム(トルコ菓子)のような味もする。焚き火の燃えさしに、ルバーブの砂糖煮、イチゴジャムのトースト、淹れたてのコーヒーなどの印象も加わる。
フィニッシュ
余韻は長い。砂糖煮したフルーツの風味とともに霧散していく。
コメント
今宵最後の焚き火が消えた後に、残ったすべてのお菓子やデザートを食べているような味わいのウイスキー。